UV照射下でのワーク温度データ
UV洗浄表面改質で使用される低圧水銀ランプ表面からはある程度の熱の放出があります。照射時間と温度の関係を簡単にまとめました。UV硬化で使用される高圧水銀ランプに比較すると、温度上昇は抑えられています。
| UV照射装置 | :ASM401N |
| 温度計 | :株式会社カスタム製 レーザー型測定器 |
ワーク:鉄板(SS)
| 測定基板 | :SS 45×100×t1 (mm) |
| 測定ポイント | :ランプ真下の中央部 |
| 室温 | :27℃ |
| 開始前基板温度 | :26℃ |
| 連続照射時間 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 照射距離 | 1min | 2min | 5min | 10min | 20min | 30min |
| 10mm | 34.0℃ | 36.5℃ | 42.0℃ | 49.0℃ | 51.0℃ | 53.0℃ |
| 30mm | 32.0℃ | 35.0℃ | 37.0℃ | 42.0℃ | 46.0℃ | 47.5℃ |
| 50mm | 28.5℃ | 30.5℃ | 34.5℃ | 39.5℃ | 43.0℃ | 44.0℃ |
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ワーク:アクリル
| 測定基板 | :アクリル板 30×80×t2 (mm) |
| 測定ポイント | :ランプ真下の中央部 |
| 室温 | :27℃ |
| 開始前基板温度 | :26℃ |
| 連続照射時間 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 照射距離 | 1min | 2min | 5min | 10min | 20min | 30min |
| 10mm | 40.0℃ | 42.0℃ | 52.0℃ | 57.0℃ | 62.5℃ | 64.0℃ |
| 30mm | 33.0℃ | 35.0℃ | 40.0℃ | 44.0℃ | 48.0℃ | 49.0℃ |
| 50mm | 32.0℃ | 34.0℃ | 38.0℃ | 41.0℃ | 44.5℃ | 45.5℃ |
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3時間連続照射データ
アクリル板(サイズ:W20×D20mm,t=2mm)表面に、熱電対先端をアルミテープを用いて固定し、長時間照射を行い、温度の変化を測定しています。
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| 使用装置 | :ASM401N (S/N:212266) |
| データロガー | :グラフテック製 GL220(S/N:H20220753) |
| UV照射対象物 | :アクリル板 |
| ランプ照射距離 | :30mm |
| 測定実施時環境 | :室内気温:19.8℃、湿度:38% |
UV照射下でのランプ温度データおよび照度変化
測定条件
| UV照射装置 | :ASM1101N(S/N:212245) |
| オゾン分解装置 | :AOZ014 |
| データロガー | :グラフテック製 GL220(S/N:H20220753) |
| 照度計 | :オーク製作所製 UV-M03A |
| 温度測定位置 | :110W低圧水銀ランプ電極部固定アルミブロック表面温度(装置左側)を測定 |
| UV測定位置 | :センサー表面-ランプ表面距離 30mm |
| 測定波長 | :253.7nm |
| 室温 | :25.0℃ |
測定結果


表1よりダンパー1/4開口時は、冷却用外部空気の取り入れが不足して、ランプが冷却不足の状態です。その為、紫外線照度が12mW/cm2でとまってしまっています。
一方、表2では開口を1/2に増やすことにより、十分に外部空気が取り入れられており(約1m3/min)、 ランプ端子部温度を40℃前後に抑えることにより、表1より高い照度を出力しています。
当社紫外線照射装置は、最適な照度を保てるようランプ温度を空冷・水冷等によって調整して設計しています。
装置ご導入にあたり実際の照射対象物の事前の温度測定など承っております。お気軽にご相談ください。

