UVランプの照度安定のコツ 後編

いつもお世話になっております。

今回テーマは以前に書かせていただいた「 UV表面洗浄改質装置ランプの照度安定のコツ① 」の続編で、「 UV表面洗浄改質装置ランプの照度安定のコツ 後編」となります。

本コラムではデモ機としてご用意している装置についてどれくらいの時間、どのように暖機運転をすれば照度が安定しやすいかという目安についてご紹介させていただこうと思います。

パート①をまだお読みになられていない御客様はこちらのリンクもぜひよろしくお願いします。

UV表面洗浄改質装置ランプの照度安定のコツ 前編

それでは本編へ・・・っと行く前に最後一点、重要なことを。

重要

これはどの装置にも共通することなのですが、暖機運転の際にはオゾン排気も同時に行うようにしてください。オゾン排気はランプ温度の過昇温防止の役割も担っています。オゾン分解装置の有無で若干暖機運転の条件は変わるのですが、今回はオゾン分解装置有として書かせていただきますのでご承知おき頂きたく・・・。

さて・・・・それではお待たせいたしました。今度こそ本編です!


①ASM401oz

本装置の暖機運転時間の目安ですが、おおよそ5分とお考えください。装置がコンパクトなのでランプサイズも小さく、ランプが温まるのにもそれほど時間を必要としません。


UV表面洗浄改質装置 ASM401oz 正面
UV表面洗浄改質装置 ASM401oz 正面
ASM401oz背面(奥側)
ASM401oz背面(奥側)

②ASM1101N

こちらの装置はランプサイズが「ASM401oz」よりも少し大きくなったタイプの装置になります。本装置の暖機運転時間の目安については5~10分とお考えください。ランプが大きくなった分、暖機運転も「ASM401oz」よりも少しだけ長めに行っていただくことを推奨します。

あと本装置以上のサイズの装置については装置構成に「風量調整ダンパー」が含まれます。本装置の風量調整ダンパーの開閉度は半開が目安となります。


UV表面洗浄改質装置 ASM1101N
UV表面洗浄改質装置 ASM1101N

③ASM2001N

先ほどの「ASM1101N」よりもさらにランプサイズを大きくして照射範囲を広げたモデルになります。本装置の暖機運転時間の目安は15~20分とお考えください。

本装置の風量調整ダンパーの開閉度は半開が目安となります。


UV表面洗浄改質装置 ASM2001N
UV表面洗浄改質装置 ASM2001N

④ASM2003N・ASM2503N

200W以上の高出力ランプを複数本搭載することで照度の強さはそのままに、更に照射範囲を広げたモデルなります。本装置の暖機運転時間の目安はちょっと長く感じるかもですが20分~25分とお考えください。

本装置の風量調整ダンパーの開閉度は3/4開が目安となります。


UV表面洗浄改質装置 ASM2503N
UV表面洗浄改質装置 ASM2503N


レンタルをお考えの御客様で可能な限り高い照度で安定させたいとお考えの御客様は本コラムを参考にしていただければと思います。

なお、冒頭で前述させていただきましたが暖機運転の時間やダンパーの開閉度はあくまで目安となります。ランプの状態やご使用される環境の温度によって暖機運転の時間は違ってくることがあります。

空調のない工場内で装置を使用する場合に九州と北海道では季節によって使用環境の温度がかなり違うことが予想されます。このような場合には暖機運転の時間は違ってくることがあります。

まぁこれはかなり極端な例えですが、わかりやすくはこういうことです。ご承知おき頂きたく。

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただき、ありがとうございました。