オゾン分解装置触媒の交換方法と廃棄について

いつもお世話になっております。
今回テーマは「オゾン分解装置触媒の交換方法と廃棄について」です。よろしくお願いします。

まずそもそもなのですが「オゾンを分解する」だけであれば触媒は理論上、半永久的に使用する事が可能です。ただ実際には吸引ガス中にはオゾン以外の様々な物質が混在しており、これらが触媒の表面に付着して性能の低下や劣化を招きます。

あすみ技研ではこれらの物質を「触媒毒」と呼んでいますがその多くは容易に除去できない為、それらが蓄積すれば触媒としての機能が低下してやがては「寿命」となるわけです。

寿命がきた触媒は交換しなければなりませんので、本コラムではその交換方法と古い触媒の廃棄について書かせていただきます。

装置導入をご検討の御客様や触媒交換をご検討されている御客様はぜひ参考にしてみてください。


それではまずオゾン分解装置のオゾン分解触媒の交換方法についてご説明します。
「説明する」なんて言いますと大げさに聞こえてしまうほど作業は簡単です。

写真が弊社のオゾン分解装置になります。天面にカバーがありまして6箇所をネジ固定しています。
プラスドライバーを使ってこのネジを外してカバーを取りますと、筐体内のスロットに差し込まれたオゾン分解触媒が見えると思います。

黒色で天面に茶色いパッキンが貼付されているものがオゾン分解触媒です。

オゾンフィルター交換

スロットから古い触媒を引き抜いていただき、新しい触媒をスロットに差し込んでいただければ触媒の交換は完了です。

触媒は粘着テープ等で固定されているわけではなく、触媒に貼付した茶色いパッキンの弾性変形作用によって動かないよう固定されているので引き抜く際や挿入する際に少し抵抗があるかもしれませんが、ゆっくり少しずつ作業をしてください。


力まかせにグイグイやってしまうと、具合によっては触媒が割れてしまったりするのでご注意を。以上がオゾン分解触媒の交換方法になります。

続いては古いオゾン分解触媒の廃棄についてです。

交換したはいいけれど古い触媒はどう処分したらいいんだろう・・・?という疑問が湧くのではないでしょうか。

廃棄の方法ですが弊社のオゾン分解触媒は一般産業廃棄物に該当します。廃棄物の分類としては「ガラスくず」、「コンクリートくず」、「陶磁器くず」に該当しますので、ご利用の住所の自治体にご確認の上、適切に処理していただければと思います。

以上、オゾン分解装置の触媒交換方法と廃棄についてでした。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。