アナログとデジタル、どちらが便利?

いつもお世話になっております。

今回はオゾン濃度測定をご検討されている御客様から100%に近い確率で聞かれることをテーマにしました。

本日のテーマは「オゾン濃度測定は検知管方式と紫外線吸収法式ではどっちが便利?」です。よろしくお願いします。

あすみ技研ではオゾン濃度の測定方法として検知管方式と紫外線吸収方式の2方式を採用しています。検知管方式はオゾンによる検知剤の色の変化を読み取って濃度を測定します。一方、紫外線吸収法式は装置に内蔵されたポンプによりオゾンを吸引し、装置内部で紫外線がオゾンを吸収する具合を測定してデジタル値として装置モニタに表示します。

当然のことながら、どちらの方法でもオゾン濃度は測定できます。ではその違いはどこにあるのでしょう?どちらの方がより良い測定ができるのでしょうか?

本コラムでそのあたりのことをツラツラと書かせていただきますので、ご興味ある方はお付き合いください。


さて、結論としてどっちがいい?と聞かれれば、あすみ技研ではオゾン濃度計での測定をおすすめしております。それにはいくつか理由があります。

検知管(北川式)
検知管(北川式)
オゾン濃度計(荏原実業社製)
オゾン濃度計(荏原実業社製)

まず検知管方式というのは専用吸引機と検知剤が充填された検知管で構成されます。検知管には目盛が印刷されているので検知剤の色の変化がどの目盛にあるのかを読み取るのですが・・・・。これは、オゾンと検知剤の反応の具合によっては目盛が読みづらかったりする時があります。直読式ですので人によって若干の読み取り誤差が生じることもあります。

また、検知剤とオゾンが反応するまでに時間差があるので本当にちゃんと吸引できているのか不安になる時もあります。まあこれも慣れてくればちゃんとできるのですがそれまでは少し不安が付きまとうかもしれません。

その点、紫外線吸収法式を採用している荏原実業社製のオゾン濃度計であればデジタル表示ですし、検知管方式ほど測定に生じる時間差はありません。

更にはこのオゾン濃度計の特徴として精度の高い測定が可能という点があります。測定レンジは2種類あるのですが測定誤差も0~10ppmで±0.5、0~200ppmで±1ppmとどちらも高精度です。

あと検知管で注意しなければいけないのは保管方法と使用期限です。検知剤は誤った保管方法や使用期限を過ぎたものをしようすると測定に誤差が生じる場合があります。ちなみに保管方法として適しているのは冷蔵庫の中です。冷暗室内での保管が推奨されています。

倉庫の画像

一方、荏原実業社製のオゾン濃度計は保管方法に制限もなく、検知管方式にあるような寿命も基本的にありません。

経年使用による故障はあるかもしれませんが・・・・。

強いて言うならば、操作に少しクセがあるのと取扱説明書が読みにくい・・・・。少し練習が必要かもしれません。


ここまでお読みいただければ、あすみ技研がオゾン濃度計をおすすめしている理由がおわかりいただけたのではないでしょうか。

あすみ技研ではオゾン濃度の出張測定サービスを行っておりまして測定方法はオゾン濃度計、あるいは検知管にて承っております。高精度なオゾン濃度の測定が可能なオゾン濃度計を用いた出張測定でもあすみ技研では御客様からご注文いただきやすい価格でやらせていただいております。

オゾン濃度測定にご興味ある御客様はぜひ一度あすみ技研までご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。