オゾン濃度の測定

オゾン分解装置コラムページへのご訪問、ありがとうございます。

オゾン濃度についてはコラム「オゾンの危険性」でも記事にしてありますが、今回コラムでは具体的にどうやってオゾン濃度を測定するのかをご紹介していこうと思います。

当然、発生するオゾン濃度によってオゾン分解装置のスペックが変わりますので、オゾン濃度の測定はとても大事になってきます。オゾン濃度測定をお考えの御客様は今回コラムをぜひ参考にしてみてください。

さて、あすみ技研のオゾン濃度測定には2種類の方法があります。「北川式検知管による測定」「オゾンモニターによる測定」です。どちらの方法にも一長一短がありますので、御客様に合った方法をお選びいただければと思います。では、それぞれどのような測定方法なのでしょうか・・・・。


【1】北川式ガス検知管

早速ですが何故「北川式」と冠するかと言いますと、お察しの通り「北川さん」というお名前の博士が開発されたからです。北川博士のご紹介については、ここでは割愛させて頂きますね・・・・。

北川式ガス検知管一式
北川式ガス検知管一式
北川式ガス検知管組立
北川式ガス検知管組立

この北川式ガス検知管は細いガラス管の中に検知剤が充填してあり、その中を試料ガス(オゾン)が通過すると化学反応によって検知剤が変色するというものです。

時々テレビのニュースやドキュメンタリー番組で警察の飲酒運検問の様子が放映されていますが、運転手が膨らませた風船をポンプで吸引し、結果を見た警察官が「この線まで色が変わってますよね、基準値オーバーです!」なんてシーンをご覧になった方もいらっしゃると思います。

実はあれも北川式検知管が採用されており、呼気中のアルコール濃度を測定する事ができるのです。

最近ではデジタル式も多用されている様ですが・・・・。

酒気帯び運転検問
酒気帯び運転検問

この様に北川式検知管は原理も簡単で小型軽量で電源や熱源等も必要とせず、誰でも何処でも測定できて、その場ですぐに結果が分かるといった長所があります。但しオゾン濃度は検知管にある目盛を直読するので、読み取り時に若干の誤差が生じる可能性はあります。その点は注意が必要です。


【2】オゾンモニター

連続して測定したい場合や測定結果を電気的に出力したい時は、自動式のオゾンモニターやオゾン濃度測定装置がお勧めです。あすみ技研では荏原実業製のオゾンモニターを採用しています。

写真はあすみ技研で採用しているオゾンモニターになります。価格は検知管式と比べればやはり高価です。

ですがオゾンモニターは連続出力が出来る以外に精度が良い、レンジが広いといった長所があります。

もちろん機種によって異なるとは思いますが・・・・。

オゾンモニター EG-3000D
オゾンモニター EG-3000D

国内の代表的なメーカーはあすみ技研で採用しているメーカーでもある荏原実業株式会社となりますが、弊社経由で購入やレンタルも可能ですのでご不明な点があればお問い合わせください。



いかがでしたでしょうか。北川式の場合は手軽にその場で測定して結果はわかりますが、読み取りによる誤差を許容できるか。オゾンモニターの場合は精度よく測定はできますが、装置電源が必要ですし、北川式ほど手軽に・・・・とはいきません。

どちらも一長一短がありますので、オゾン濃度を測定される際には御客様に合った方法をお選び頂ければと思います。もし測定方法に迷った際にはお気軽にあすみ技研までご連絡ください。

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。