オゾン分解触媒の寿命はどのくらい?

オゾン分解装置コラムページにご訪問頂き、ありがとうございます。

本日のテーマ・・・・オゾン分解装置をご検討されている御客様であれば気になるテーマではないかと思っております。本日は「オゾン分解触媒の寿命」について書いていきますので、ご興味ある方はぜひお付き合いください。


まず、結論から申し上げまして弊社のオゾン分解装置ですが約500時間を触媒の設計寿命としております。

とは言いましても、使用条件によって大きく左右されるのが現状としてあります。実際にある御客様のところでは交換までの使用時間が3,000時間を超える実例もありますので。

本来は風量やオゾン除去率の低下を以って「寿命」となるわけですが、厳密に管理しないのであれば大まかな目安として年1回の交換をあすみ技研では推奨しています。


「そもそも触媒なのに、なぜ寿命があるのか?」

これも「触媒の寿命はどれくらい?」に並んで多く頂戴する質問です。

触媒がオゾンを分解する原理は別コラムで詳しくご紹介していますので詳しいことは省きますが、触媒はオゾン(O3)が酸素(O2)へ化学的に分解する為の「お手伝い」をしています。

触媒と同じようなイメージで活性炭フィルターを思い起こす方も多いかと思いますが、活性炭は様々な物質を自身に吸着させるのに対して、オゾン分解触媒は化学反応が起きているだけなので活性炭の様に吸着物が飽和状態になったりする事はありません。

従って単純に「オゾンを分解」するだけであれば、理論上は半永久的に使用する事が可能です。

しかしながら実際には吸引ガス中にはオゾン以外の様々な物質が混在しており、これらが触媒の表面に付着して性能の低下や劣化を招いてしまうのです。

あすみ技研ではこれらの物質を「触媒毒」と呼んでいますが、その多くは容易には除去できません。そしてそれらが蓄積することで触媒としての機能が低下し、やがて寿命を迎えるというわけです。


今回コラムが装置を使われている御客様やこれからの導入を検討されている御客様のお役に立てれば幸いと思っています。

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回コラムもよろしくお願いします。