UV硬化装置の照度測定【波長254nm】

よくお客様より以下の質問をいただきます。

『ASM2501は200~450nmの連続波長を主波長としているそうですが、
 254nmの波長はどのくらいの照度になりますか?』


・・・ということで、今回はUV硬化でよく使用される高圧水銀ランプメタルハライドランプを使用して、【ハンディタイプUV硬化装置 ASM2501】の照度(254nm)を測定しました。


測定条件

使用機器

装置名 型式 S/N
ハンディタイプUV硬化装置 ASM2501 212665
紫外線照度計 UV-M03A K303926
紫外線センサー UV-SN25 K303926

測定結果

6パターンの照射距離、N数=3で測定してみました。


メタルハライドランプ(Fe)

ランプからの距離(mm) N1 N2 N3 平均
50 8.81 8.83 8.87 8.84
100 5.95 5.95 5.97 5.96
150 3.67 3.67 3.67 3.67
200 2.33 2.33 2.33 2.33
250 1.58 1.59 1.60 1.59
280 1.46 1.46 1.46 1.46
単位:照度(mW/cm2

■照度変化グラフ


高圧水銀ランプ

ランプからの距離(mm) N1 N2 N3 平均
50 48.37 48.25 48.18 48.26
100 28.20 28.14 28.04 28.13
150 17.73 17.71 17.83 17.76
200 11.26 11.46 11.40 11.38
250 7.79 7.76 7.75 7.77
280 6.07 6.10 6.06 6.07
単位:照度(mW/cm2

■照度変化グラフ


照射距離による照度変化グラフ(比較)


今回は2種類のランプを比較しましたが、
254nmに関しては高圧水銀ランプのほうが高い照度となる結果となりました。

距離が近いほど照度は高くなりますが、それに伴ってワークの温度も高くなります。
使用するワークの耐熱温度を確認し、適正距離を検証することが大事になってきます。