キュアボックスのシャッターによる紫外線漏れ防止の効果

コラムを閲覧いただきありがとうございます。

今回は、「キュアボックスのシャッターによる紫外線漏れ防止の効果」について綴っていこうと思います。

そもそも【キュアボックス】とは何か簡単に説明しますと、ハンディタイプのUV硬化装置を置き型(卓上バッチタイプ)にして使用することが出来る便利な箱です。

キュアボックス製品ページ

(先輩社員から製品研修を受け、初めて【キュアボックス】という言葉を聞いたときに「プリ〇ュアの武器名…?」と小学生時代の記憶が脳内を通過したのは秘密です)。

ハンディUV装置は一度ランプをOFFにすると熱が冷めるまで再点灯することが出来ないため使用時には常時付けたままにするのが基本です。そのためキュアボックスの上部の穴にUV装置を置き、置き型として装置を使用する際にもランプは付いたままとなります。

しかしそうなると、照射するワークを交換する際にUVに触れたり、直接見てしまう可能性があり危険です。その危険性を回避するために必要なのが今回のテーマである「シャッター」になります。

ワークを交換する際にシャッターが閉じていれば紫外線(UV)漏れを防ぐことが出来、安全に効率よく作業を行うことが出来るのですが、紫外線は目に見えない光ですので本当に遮断できているのか分かりません。ですので、今回は「シャッターの効果で本当に紫外線を遮断しているのか?」を検証していきたいと思います。

こちらがキュアボックスです。上にある凸部分に硬化装置を差し込み、手前にある銀色のラボジャッキにワークを乗せてキュアボックスの中に入れます。今回はワークを乗せる場所に照度計を置き、測定していきます。

中はすぐ熱を帯びますのでかなり熱いです。少し手を入れただけでも火傷になりそうですので、ワーク入れ替えの為にシャッターが無いのはかなり危険ですね(この装置で自身の爪のジェルネイル硬化が出来るのでは!?と本気で思っていました。紫外線を甘く見てはいけません・・・・)。

又、写真では青い光が見えますが実際は透明(若干白っぽい光)です。カメラのレンズを通すと青くなるのですがその理由については長くなりますので別の機会に。

そしてランプが安定し5分ほど経過しました。結果は!

0.000mW/cm2 という結果になりました。「紫外線は全く漏れていない」ということになります。安心安全に装置をご利用いただける結果が数字として出て良かったです。

照射距離が管理できるので硬化の条件を見定めたい御客様や、作業効率を上げ生産性を良くされたい御客様にオススメです。レンタルも可能ですのでお気軽に問い合わせください。