卓上バッチタイプ UV硬化装置(1.5kW)の温度分布データ
あすみ技研のUV硬化コラムページへのご訪問、ありがとうございます。
今回のテーマは題して「卓上バッチタイプUV硬化装置(1.5kW)の温度分布データ」です。よろしくお願いします。
さて、UV硬化処理をするにあたり必ず付いてくるのが「熱」の問題です。硬化処理をしている間、ランプから発せられる熱によって処理対象物の温度は上昇していきます。高温になっても問題ないようなものであれば、特別気にする必要もないかもしれませんが、
対象物の温度が〇〇℃以上になるのはマズイ・・・・。
というような制限がある場合ですと、気にしないわけにもいきません。そこで今回は卓上バッチタイプの硬化装置(1.5kW)について温度分布がどのようになっているのかを測定。その結果をご紹介しようと思います。卓上バッチタイプ装置に興味を持って頂いている御客様の参考になれば幸いです。
既に製品ページをご覧いただいている御客様はご存じかもしれませんが、下写真が卓上バッチタイプUV硬化装置になります。
装置は「照射機本体(写真左)」と「電源ボックス(写真右)」で構成されており、電源は単相200Vが必要となります。装置仕様についてもっと知りたい・・・・という御客様は装置仕様ページへのリンクを設けましたので、ぜひそちらもお読みいただければと思います。
さて、温度分布の確認ですが装置試料台に熱電対を3ケ所貼付けて各々の場所の温度を測定します。熱電対を貼り付ける場所は「試料台左上隅」、「試料台中心」、「試料台右下隅」です。
上写真が熱電対を貼り付けた状態になります。熱電対は結構使い込んでいるので、見た目がくたびれているのはご容赦ください。ちゃんと測定できますので大丈夫ですよ!
あと温度測定のタイミングで標準機が準備できず、たまたま近くにあった照射距離がちょっと特殊な装置で温度は測定しました。標準機ドンピシャではありませんが、このくらいまで温度は上がるんだなぁ・・・・と思っていただければ。
さて、かなり引っ張ってしまいましたが・・・・それでは結果をご覧ください。
照射距離が近いほど試料台中心と試料台端の温度差は大きく、逆に照射距離が遠いほど端と中心部で温度差は小さくほぼ一様となるようです。
温度が高い部分と言うのは言い換えれば単位時間当たりの積算光量が多い部分ということになるので短時間で硬化処理することができますが、照射物が熱に弱い物だと熱によりダメージを与えてしまいます。
この時は距離を遠くして少し時間をかけて硬化させる・・・というような使い方になろうかと思います。
ご参考にしていただけたら嬉しいです。それでは今回はこのあたりで失礼します。最後までお読みいただき、ありがとうございました。